2019年6月下旬に、ガス圧式の、幅88cm,奥行50cmのスタンディングデスクを購入し、10ヶ月ほど経ちました。その間、実際に使ってみて感じたメリット、デメリットを描いてみたいと思います。
メリット
メリット1 高さ調節できる点
メリット1つ目は、高さを調節できる点です。スタンディングデスクだから、立ったり座ったりできるのは当たり前じゃん!と思われるかもしれないんですが、学習机を除いた普通の机では高さ調節ができないですよね。スタンディングデスクでは、同じ座るにしても、座る時の机の高さを微調整できるんです。これがすごく便利。
というのも、皆さんも、パソコンで文字を打つ時とタブレットを使う時、はたまた自分の手で文字を書く時とで、微妙に机の最適な高さや角度が違うと思う時ってありませんか?
例えば、私は、ノートパソコンを使う時はアーム式のノートパソコンスタンドを使ってなるべく目線の高さにパソコンを持って行ったりしてます。一方、タブレットはブックスタンドに立てたり、アーム式のスタンドを使ったりと複数の置き方をしています。タブレットでも、メインでアップルペンシルを使うときはアーム式のスタンド、資料を見たいだけのタブレットはブックスタンド、と使い分けたりしています。アームスタンドを使う場合は机の高さは大まかでいいのですが、ブックスタンドを使うときは机の高さが少し高い方が猫背になりにくいです。
他方、手で文字を書くときはそれらを脇に置いて机の上を広くし、肘と高さに合わせて字を書きやすいようにします。その場合、机は少し低めに調整することが多いです。
机の高さを調整できない場合、椅子の高さを調整する、という方法もありますが、足が宙ぶらりんになって気持ちが落ち着かなかったりもしますよね。私の妹が小さい時使っていた学習机も当時の学習机としては珍しく高さが調節出来ない机で、足置きとしての板が机についていて、足の宙ぶらりんをカバーできるようになっていました。足置きとしても何段階かの調整ができるようになっていて、よく考えられた机でした。ところが、子供は机製作者の意図しない使い方を発明するものです。妹はしばしば、バターンバターンとその板を立てては倒し立てては倒しを繰り返し、その都度私に「うるさい!静かにしろ!」などと叱られていました。
話は逸れましたが、机の高さが調節できるという事は机を快適に使う上で大変効果的な機能だという事です。
メリット2 立っている体勢でも物を置きやすい
机を高くした場合のメリットですが、たったまま物を置きやすいという事です。
部屋に入ってきて一時的に物を置きたくなる時ってありますよね。そんな時、机が高い位置になっていると、腰をかがめなくても立った状態で物を置けます。これが何気に便利です。私は机の上でスマホやワイヤレスヘッドセットなどを充電したりしているのですが、高い位置に机があると、ふっと立ち寄ったまま充電中のスマホの画面をチェックできたり、メガネをさっと置いたりかけたりと、動作がシームレスに流れる感じで、とても体が楽です。ちょっとの違いですが、特に目が悪い私などは腰をかがめたりしなくなって楽です。
メリット3 立ち姿勢だと体を動かしやすく腰にも楽
立ち姿勢だと途端に体の自由度が増します。足踏みも出来ますし、腰をひねるのも簡単。ちょっと手を止めればスクワットやアキレス腱伸ばしだって出来ます。腕を上に上げて背伸びしたり、両手を背中の後ろで組んで胸を広げるなんてことも朝飯前です。
椅子に座っていると、こうは簡単にはいきません。背もたれや、椅子によっては肘掛けがありますからね。椅子のままでも背伸びはできますが、完全な満足にはちょっと足りない感じがしますよね。やっぱり同じ背伸びをするなら一旦立ち上がった方が気持ちもいいし効果は大きいです。腰をひねったり腕を伸ばしたりするのも同じ様に、一旦立ち上がってからの方が気持ちがいいでしょう。ただ、この、一旦立ち上がる、という事が、仕事に熱中しているとなかなか出来ないんですよね。なぜなら、立ち上がるとたとえ短時間とはいえ仕事が中断してしまうからです。
仕事の体勢のままほんの一瞬でストレッチができる立ち姿勢は大変効率の良い仕事姿勢だと私は実感しました。
この様に書くと、スタンディングデスク最高!とも思えますが、物事には両面あります。実際に何ヶ月も使ってみると、メリットだけではありませんでした。
デメリット
では次に、デメリットについて解説します。
デメリット1 立ち姿勢だと机に寄りかかってしまう。
立ち姿勢で過ごすのは腰に負担がかからずストレッチもしやすくてメリットがあるのですが、私の場合、どうしても机に寄りかかる様になってきました。立ち姿勢の時間が長すぎたのかもしれません。ガス圧式の机のため高さ調節に多少のエネルギーが要ることも原因かもしれません。立ち姿勢のまま長時間机に向かう事が多くなったため、肘で机に寄りかかる様にして使う様になったのです。肘はそのままでは机に当たって痛いので肘の下になるべくふかふかのタオルを置いたりしたのですが、数時間すると肘で押しつぶされて硬くなります。そのままその体勢でやっていると数ヶ月た頃、右肘が少し痛くなりかけました。スタンディングデスクを使い始めて半年は経っていたと思います。その肘の痛みを取るため、ここ最近は座り姿勢のまま使う事が多くなっています。座り疲れたらたまに立ち姿勢にして腰を休め、またしばらくして座り姿勢に戻る、という、座り姿勢メインの使い方です。
この点は電動スタンディングデスクだともう少し頻繁に姿勢を変えられるので克服できるかもしれません。というのも、ガス圧式だと、高さを上げるのには力が入らないのですが、下げるのにはガスの力に対抗して下げないといけないので結構力が要るからなのです。
デメリット2 机を上下するときに揺れる
ガス圧式でそれほど大きくない机だからでしょうが、机を上下するときに若干揺れます。特に上端や下端まで行って止まるときにブルンと揺れます。デスクトップ型のパソコンでモニターが大きくて机に置くタイプだと、モニターが倒れないか心配になるな、と思ってしまう揺れです。ですので、デスクトップ型の大きなモニターが欲しいなと思う今日この頃の私ですが、モニターを買うとしたら机にアームで取り付けるタイプにしよう、と考えています。
デメリット3 高さ、低さの上限が物足りない
これも私の比較的リーズナブルなガス圧式のそれほど大きくない机だからこそのデメリットなのですが、高さ、低さの上限がもう少しあったらな、と思う事があります。特に高さです。
通常の使用で私の身長であれば十分余裕があるはずの高さ、低さなのですが、タブレットをモニターアームにつけてそこにアップルペンシルで字を書こうとした場合、通常の字を書く机の高さよりもう少し高い方が便利だと思う事があります。黒板に字を書くことをイメージしていただくと近い感じになると思いますが、筆記面を水平にして通常通り筆記具で書くのとタブレットでスタイラスペンで書くのとでは快適な作業机の高さは違ってくるというのが私の実感です。これは実際に使ってみて初めて分かった事だったのでやむを得ない事でしょう。それほど価格が高くないスタンディングデスクだったので次に買うときの参考にすればいいと思っています。人によって身長も違えば使う道具も使い方も感じ方も違うので、快適な高さは人によってまちまちでしょう。
まとめ
以上、スタンディングデスクを10ヶ月使って感じたメリットとデメリットを描いてみました。デメリットも書きましたが、買ったことを後悔するほどのデメリットではなく、あの価格でこれだけの物を買えた、という、費用対効果で考えて買ってよかったと思っています。
あの時、10万円以上するスタンディングデスクも候補として考えたりもしましたが、やめておいてよかったと思っています。なぜなら、当時考えていたより必要な机の幅は随分少ない生活スタイル、道具に変わりましたので。ただ、モニターを置きたいと思うようになってきたので、机の奥行はもう少しほしいかな、と思っています。
このように、生活スタイルや使う道具が変わると必要な机も変わると思います。どんな状況でも工夫次第で快適な作業環境に近づけられると思うのでこれからも工夫して考えて楽しんでやっていけたらと思います。
長文、読んでいただいてありがとうございました。この記事が何かしら皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
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