両学長のマイクロ法人の動画が、独立は夢物語じゃないと教えてくれた。

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私がサラリーマン時代に独立を現実的に考えるようになったきっかけの動画の一つが、「両学長 リベラルアーツ大学」の、マイクロ法人について解説されている下記の動画です。何度も見ています。そろそろ会社を退職する日が近づいてきたので、まとめておきたいと思ってこの記事を書きました。

この動画を見るまでは、「法人のオーナーは個人事業主やサラリーマンより税金が有利らしいけど、サラリーマンの自分にはいまいち無縁な話だなー」という程度の考えしかありませんでした。そして、独立するなんて、度胸もビジネスアイデアも専門知識もないから自分には無理だよなー、真面目できっちりしている自分にはサラリーマンが向いてるよなー、なんて考えていました。大雑把に言えば、自営業者や法人所有者は自分とは生きる世界が違う、くらいの、他人事で考えていました。でも、この動画で具体的に法人設立のメリット取り組みやすいステップを伝えていただけたので、ひょっとして、平凡な自分もしかするとできるんじゃないか、なんて思えてきました。そして、この記事を書いている今は会社を辞めることを決め、独立に向けて歩んでいます。

ですので、この動画や記事は、独立なんて自分にはとてもとても無理だ、と思っておられる方にも見ていただきたいです。

出典:両学長 リベラルアーツ大学より

動画の内容を文字で見たい方にはこちらのリベラルアーツ大学のホームページに文字で解説されていますので、動画でざっくり理解した後はこちらの記事で正確なところを確認するとより具体的なステップがわかると思います。以下、自分なりに考えを整理した記事です。

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目次

動画の概要

個人事業主でやるより、法人を設立した方が社会保険料を節約することが出来る、そして、法人を持つのはそんなに難しいことじゃない、という動画だと私は理解しました。そして、会社を独立した場合、真剣にやれば誰でも年収400万円は稼げるだろう、ということから、年収400万円のモデルケースが使われているようです。

税金は割と節約する手段があるけど、社会保険料はなかなか節約する手段がない、という悩みに対する一つの答えにもなっていると思います。

具体的なステップ

  • 法人を設立する
  • その法人の役員になる
  • 役員報酬を、社会保険料が最小になるように設定する
  • 法人の稼ぎは年間75〜80万円に抑える

それによって、健康保険料を最適化(節約)出来る、ってことです。この動画で「最適化」という言葉が出てきますが、ざっくり言ってしまえば、「節約」とほぼ同義だと理解していいと思います。「節約」だと少ししみったれた感じがするからかもしれません。

法人を設立する

法人を設立するのがこのやりかたの肝です。法人には、NPO法人、財団法人、宗教法人、、、など、いろいろありますが、今回やろうとしているのはお金を稼いで自分の生活を楽にしたい、ということ。つまり、社会のためでもなく、財産の有効活用のためでもなく、稼いだお金を出資者に還元する法人、つまり、営利社団法人である会社を作る、ということになります。ということで、より具体的に言えば、「会社を作ろう!」という話になります。

では、どんな会社を作るといいのでしょうか?

会社には、お馴染みの株式会社の他に、合同会社、合資会社、合名会社があります。全部で4パターンです。ただ、合資会社、合名会社は、出資した金額以上の責任を負う可能性があるため、手を出さない方が無難です。ですので、現実的に候補に上がるのは、株式会社と合同会社の二つです。

ちなみに、時々目にすることがある、「有限会社」は作れないの?と思われる方もおられるかもしれませんが、「有限会社」は、もう作ることができません。2006年(平成18年)の会社法施行に伴い有限会社法が廃止され、以降新設はできなくなったのです。今残っている「有限会社」は、法律上は株式会社の一種として位置付けられるようになりました。その有限会社と入れ替わるように新しくできたのが合同会社なのです。

さて、株式会社と合同会社、どちらがいいんでしょう?

詳しく書くとそれだけで一つの記事になりそうですが、ざっくり書けば、

  • 経費やランニングコストを節約したいなら合同会社
  • 対外的な信用を得たい、資金調達を円滑にしたいなら株式会社

という感じになるかと思います。私は経費を節約したいので、合同会社を考えています。

事業目的を個人事業とは別のものにする

さて、設立です。設立時に注意しないといけない点があります。それは、事業目的個人事業とは別のものにする、ということです。

というのも、個人事業と同じ目的の法人を作ると、実質一緒だと考えられて課税されるそうです。

事業は原則として事業目的として定款に書かれているものでないといけないそうなので、事業目的は、しっかり調べて書きましょう。多すぎても少なすぎても良くないようです。「事業目的 決め方」などで検索するといろいろな情報が出てくるので参考にしてみてください。

ざっと調べた感じでは、

  • 将来手がける可能性がある事業目的は書く
  • 書きすぎると融資がおりにくくなる
  • 許認可にも注意

みたいな感じだそうです。

その法人の役員になる

さて、法人設立の際に、合同会社を作る場合はなるべくなら自分1人を役員にしましょう。もし他の人も入れる場合は、代表社員と業務執行社員とを分けて、業務執行権限を持たない役員と業務執行権限を持つ役員とを分けましょう。

役員報酬を、社会保険料が最小になるように設定する

そして、役員報酬を、社会保険料が最小になるように設定しましょう。具体的にいくらにすればいいかは「標準月額報酬」などで検索すると出てくる、全国健康保険協会のホームページにある、都道府県毎の保険料額表で見ることができます。

具体的には、月4万円〜4万5000円くらいで年間48万円〜54万円くらいだと、

  • 報酬月額63000円(令和3年時点)以下(健康保険料を最小に)
  • 個人の給与所得控除年間55万円以下(所得税・住民税がゼロに)

という、二つの条件を満たすのでお得をダブルで取れる、というわけです。

「両学長 リベラルアーツ大学」の動画では、月額報酬4万5000円で年間54万円、という案を出されてます。あっさり説明されていますが、きっと、この二つのメリットを生かすためによく考えられたんだろうなと思いました。

法人の稼ぎは年間75〜80万円に抑える

このように、法人の稼ぎを低く設定してある理由は、なんでしょうか?以下は私の推測です。

法人税率は最低でも15%になります。他方、個人事業主は、所得税の最低税率は課税所得1,000円 ~ 1,949,000円までで5%と、課税所得が低いうちは法人税の税率より安く済みます。つまり、年収400万円のような少ない金額の場合は、個人事業で稼ぐ方が税金が少なくすむということなのでしょう。具体的な控除額や所得の金額などはこちらのリベラルアーツ大学のホームページに解説されていますのでご確認ください。

ということは、稼ぎが大きくなってきた時は法人の方でガッツリ稼ぐ、という形に移行した方がいいのでしょう。いわゆる、「法人成り」が勧められるラインですね。

この動画の、私が感じる意義・・・独立のハードルを下げてくれた

「法人成り」ということは、これまでもいろいろなところで言われていましたし、ネット上にも情報が載っています。それを前提にして、この動画に私が感じた意義は、収入が少ない時期からでも法人を活用する事で、独立時の社会保険料の節約を図ることができる、それによって独立のハードルが下がる、という点です。金銭的な面でも精神的な面でもです。

サラリーマンの恵まれている点は年金掛金や健康保険料を会社が折半で払ってくれるという点です。それに比べて、会社から独立して個人事業主になると、年金掛金や健康保険料が全部自分にかかってきます。その違いを比較すると、会社から飛び出すことをつい躊躇してしまいます。現に私も、2020年の前半はまさか自分が独立に踏み切るなんて考えていませんでした。しかも、コロナ禍でさまざまな会社の収益が悪化している中、私の会社の業界はそれほどダメージを受けていませんでした。コロナ禍の暴風が吹き荒れるのが静まるのを大人しく会社の中でやり過ごす、というのが一番安全だと思っていました。

でも、「両学長 リベラルアーツ大学」の数々の動画をほぼ全てみて、自分のマネーリテラシーがわずかながら上がるにつれ、このままサラリーマンでいて時間を使ってしまう、機会損失の方がたまらなくもったいなく思えてきたのです。

それに加えて、今回のような具体的な独立までのステップ。会社を辞めてもすぐにのたれ死ぬわけじゃないんだ、と思えました。知らないから怖いだけ。知ったら実は思ったより大変じゃなさそう、そう思えてきたのです。

独立のための具体的なステップ。不安という目に見えないものに怯えるより、学べるところは学んで自分の人生を自分の手でデザインしていけるようになりたいものですね。個人個人で事情は違うかと思いますが、独立を考えておられるにおすすめの動画です。

私もまだまだ学び始めたばかり。実践しながら学んで行っているところです。学ばずにいてはお金は守れない。これからも一緒に学んでいきましょう。

読んでいただいてありがとうございました。

関連書籍

社会保険料の最適化とは違う側面ですが、税金面で参考になりそうな書籍です。著者の方はYou TubeもやっておられるのでYou Tubeチャンネルも参考になると思います。You Tubeで触れると長くなりそうな詳しい内容がまとまっています。

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • マイクロ法人(合同会社)は確かにメリットが多いと思うますが、
    法人の決算は税理士に頼めば毎月の支払いも込めて年間で30万
    かかると思います。

    法人の収入が80万で単純な仕事なら、税理士に頼まず個人で
    決算ができるのでしょうか?

    ここが最大のネックになっています。

    • コメントありがとうございます。
      そうですよね。法人の決算は個人の決算と比べて、難しいらしいですよね。
      私も、決算のことはどうしようか、は悩みの種です。

      それでも、自力でやってらっしゃる合同会社の1人社長さんもおられるようです。
      「合同会社 決算 自力」などで検索すると、体験談も見つけることができるので、自力でやることも不可能ではないのかなとも思っています。

      また、税理士さんに頼む場合も、どの程度任せるかで費用も変わってくるようです。
      税理士さんに完全に任せるのであれば30万円、だけど、
      会計ソフト+税理士、だと少し安くなる。
      会計ソフトのみだと4万円以下、などもっと安くなる。
      など、自分の知識と手間と時間との兼ね合いで選択肢はいくつかあると思っています。

      自分が決算にどれだけ時間と頭を割くことができるか、今後も学び、行動しながら探っていきたいと思っています。

  • 検索のキーワードを教えていただき、いろいろなサイトを見ることができました。
    非常に参考になるものばかりで、背中を押していただけました。

    ものすごく不安ですが、マイクロ法人を目指して頑張ろうと思います。
    これからも参考にさせていただきますので、よろしくお願いします。

    ありがとうございました。

    • お返事ありがとうございます。
      早速ご自分で調べられたんですね!少しでもきっかけになれてよかったです。

      私もまだまだ勉強しながら進めているところです。
      これからも、お互い学んで、行動して、自分の望む人生に近づけていきましょう。

マイクロ法人設立のデメリットや注意すること | のんちゅブログ へ返信する コメントをキャンセル

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