皆さん、Amazonや楽天市場などのセールの際、ついつい余計なものまで買ってしまって、後で「買わなければよかった〜(泣)」と思ったことはありませんか?
私は、たま〜にあります。私は、基本、節約志向でミニマリスト気質なので、買うときにかなり吟味して買うので、セールの際でもホイホイ買う方ではないのですが、買ってはみたけど使ってないなーというものもたまに出てきます。
そこで、自分に向けての意味も込めて、物欲に打ち勝つ考え方をまとめてみました。
- 物欲に打ち勝ちたいと思っている
- ミニマリストや節約が得意な人の考え方を知りたい
- セールになるとつい買いすぎてしまうことがある
私が物欲に打ち勝つために役立つと思う考え方は以下の通りです。
- 今使っているもので80点取れていれば良しとする
- レビューには購入者バイアスがかかっている可能性がある
- レビューにはメリットを過度に強調されているものもありうる
- 嘘・実際とは違うレビューもありうる
- レビューの数が多ければいいとも限らない
- 自分の用途・癖・習慣・環境に沿うものか?
- キャンペーンやセールのために買う、となっていないか?
- 見栄など、本来的な機能以外のところが購入動機になっていないか?
- 今買う必要性は本当にあるか?
- 支払い能力があるか?
- 最終的には自分で使ってみないとわからない。失敗したとしても許容できるか?他の使いみちはあるか?
以下、一つずつ解説します。「そんなの知ってるよ〜」と思うところは飛ばして読んでみてください。
今使っているもので80点取れていれば良しとする
まず、何かを買いたくなったときは、同じような機能を持っている物をすでに持っていないか、身の回りを見渡してみましょう。
もしかすると、タンスや引き出しの中から、随分前に買ったものが見つかるかもしれません。
また、今持ってはいるけど、どうもその物に使いにくい点があり、もっと機能性が高いものを欲しくなるかもしれません。
でも、もし、今持っているものに不満を感じているから買い換える、といった場合、次の可能性を思い出してみるといいかもしれません。それは、あらゆる点で100点満点の物と出会うことは結構難しい、ということです。
どういうことかというと、新しく買ったものでその不満点は解消されるかもしれないけど、今持っているものが満たしていたものを満たさなくなるかもしれない、ということです。
たしかに、商品の説明や規格を見れば、買おうとしている商品が、不満点を解消しつつ今の満足を引き続き満たしてくれるかはある程度は予想することができるでしょう。
でも、どうしても、買って使ってみて初めてわかることもあります。新しいものを使って初めて、今持っているものの良さに気づくかもしれません。
そんなリスクをなるべく避けるための考え方として、今持っているもので80点以上をつけられるならそのまま今持っているものを使い続ける、という考え方があります。私は、この考え方を使い、今持っているものが80点以上はあるな、と思って思いとどまり、何万円もの出費を抑えたこともあります。
今持っている持ち物を見直してみて、80点なら良しとする、という考え方を一度試してみてはいかがでしょうか。
レビューには購入者バイアスがかかっている可能性がある
皆さん、レビュー、チェックされますよね。私も、なにか買おうと思うときは、レビューをまずチェックします。
そして、1や2などの低いレビュー評価が少なかったりそれほど悪くないような理由だったりすると、「これはいい商品かもしれない」と思ったりしますよね。
私も、まずはそう思います。
でも、レビューがいいからといって、油断は禁物です。商品を買った人はあらゆる商品を購入して比較してレビューを書いているわけではないことがほとんどでしょう。ですので、あくまで、そのレビューを書いた人にとっていい商品だったりしたのであって、もっといい商品に触れていたら違うレビューになったかもしれないからです。
また、自分が買って使っているから良く見えてしまう、という、自分を無意識のうちに正当化したいという意識が働いて、良い点はより良く、悪い点はより少なく感じてしまうこともあるかもしれません。
これらは、レビューをしている人が悪意を持ってやっているわけではなく、経験や認識に限界があり、しかも感情もある人間によるレビューですから、どうしても仕方がない面でもあります。
逆にそれだからこそレビューごとに個性があってリアリティを感じられるという恩恵が受けられるのですから。
レビューにはメリットを過度に強調されているものもありうる
また、レビューの中には、お店側から、「レビューを書いてくれたらプレゼントをあげます」などというキャンペーンをしていたから書いた、というものもあります。そんな場合、プレゼントを貰えるきっかけになるレビューに、正直に不満点を書く、ということはなかなかやりにくいものです。返報性の原理、ってやつでしょうか。お店側もそれを狙って良いレビューを集めるために「レビューでプレゼント」キャンペーンをやっていたりします。
返報性の原理とは、・・・
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「返報性の原理」より
ですので、自分が買うときにレビューでプレゼントキャンペーンをやっていたら、まず、レビューの内容は少し割り引いて考える、くらいの冷静さをもってみてもいいかもしれません。
また、自分が買うときは十分にレビューを集め終わっていて「レビューでプレゼント」キャンペーンが終わってしまった後かもしれません。そうなると、なかなか気づきにくくなります。一時期まではたくさんレビューがあったけど最近はレビューが少なくなっているな、という感じでしたら、「レビューでプレゼント」キャンペーンを過去にやっていたかもな、と考えてみてもいいかもしれません。ただ、私もそこまで追求することは実際のところは少ないですけどね。
嘘・実際とは違うレビューもありうる
これは、特に某通販サイトで近年顕著な気がしますが、怪しい日本語や普通日本人なら使わないような言葉遣いで莫大な数の高評価レビューがあったりしたら要注意です。嘘や実際とは違うレビューだったりする可能性があります。本当にややこしいし迷惑ですよね。言葉遣いが怪しかったりするので今はなんとなくわかりますが、言葉遣いが洗練されたりしたらそれこそ見分けにくくなるでしょうね。
そんな場合は、1や2などの低評価レビューを参考にしましょう。本当はどうなのかを書いてくださっている方が少なからず見つかります。
なお、通販サイト側も対策を講じてくれているようですので、今後も通販サイト側からの嘘レビュー対策にも頑張ってもらいたいなと思います。
とはいえ、自分の身は自分で守りましょう。嘘を見抜ける目を養いたいものですよね。
レビューの数が多ければいいとも限らない
レビューの数も、前述のようなレビューキャンペーンや嘘レビューのせいで当てにならないことがあります。レビューの数を増やそうと思ったらある程度お店側が操作することもできるわけですから。
商品詳細や別の通販サイトも確認して、信憑性がより高いレビューを見つけるようにしましょう。
自分の用途・癖・習慣・環境に沿うものか?
いくらレビューが良くても、自分の用途や癖・習慣・環境などに照らして、自分にとって使い勝手がいいものかを吟味する必要があります。
例えば、自分は服を着たらその都度洗う習慣を持っているのに、洗濯機で洗ったら直ぐに型くずれをするとか、頻繁に洗ったらそもそも機能を発揮できなくなるような素材の服を買ったら、商品の良さを発揮できませんよね。
また、例えば、大きな机がほしいと思っても、それを搬入できるか、それを入れたら部屋全体としての使い勝手はどうか、などを考える必要がありますよね。
そんな感じで、商品と自分とのミスマッチが生じないかを考える必要があります。
キャンペーンやセールのために買う、となっていないか?
皆さんがよく利用される通販サイト、たまーに、というか結構頻繁に何らかのセールやキャンペーンをやってないですか?しかも、セールの中にも色々あって、月に何度も開催されるセールもあれば年に数回しか開催されないセールもありますよね。You Tubeなんかを見られている方は、You Tuberさんが「これは買いです」とか、「買いました!」「散財しました!」とか配信されるのを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
私も、You Tubeをみるようになってから、「こんなにリアルタイムにセールでのお得な商品が紹介されていてためになるな」と思って、だんだんとチェックする回数が多くなっているように感じます。というか、普段どおりYou Tubeをみていると、You Tubeのおすすめに、開催間近とか開催中のセールについての配信が出てくるので、つい見てしまうこともあります。You Tubeを見て初めて、そのセールをやっていることを知るわけです。
私はテレビを自分からは見ないので、最近の物欲が湧くきっかけはYou Tubeの配信の場合が多いです。で、段々とキャンペーンやセールの際にマメにYou Tubeをチェックするようになっていっています。
セールに合わせて購入して、お得に買えたものも正直多いです。でも、中には、買ったけど自分のライフスタイルではあんまり使わなかったなー、と思うものも買ってしまったりします。いくらお得に購入できても、そもそも使わないものを買ってしまっては、①出ていくお金②その物の保管スペース③処分の手間、などの様々なコストが発生してしまいます。それくらいなら、ちょっと割高になったとしても本当に欲しい物を買ったほうがトータルで見てコスパがあうかもしれません。
キャンペーンやセールにつられて不要なものを買わない!これは自分の今後の課題です。
見栄など、本来的な機能以外のところが購入動機になっていないか?
本来的な機能以外の分が価格に上乗せされているものもあります。例としてはブランドものです。典型的なものはファッション関係に多い印象です。最近ではiPhoneなどのアップル製品もブランド化していると思います。
私がファッション関係で今となってはもったいない買い物をしたなと思うのが、キレイめファッション用のブーツの革靴です。たしかにファッション的には靴がビシッと革靴だと全体が綺麗に締まるので上に着る服がブランド物でなくても格好良く見えてある意味コスパはいいかもしれません。ただ、本当に革でできているので、中も革。そこそこ歩くとくるぶしが痛くなる。小さい頃からスニーカーになれていた自分にとっては足が痛くて痛くて。今だったらもっと機能性とコスパのいいものに惹かれます。
見栄も人生に張りを与えるために必要だ!とか、割高だとわかっているけどそれでも使いたい!などという方もおられると思うので人それぞれだと思いますが、そう自分で認識していて購入するならいいでしょう。ただ、企業のマーケティング戦略や虚栄心のために、本当は自分には必要のない割高なブランド物を買うのには気をつけようと思っています。
今買う必要性は本当にあるか?
いくらセールでお得だと言っても、今の自分のライフスタイルではあまり使わないものであれば買わないほうがいいと思います。というのも、本当にほしいときに買ったほうがより機能性のいいものが出ているかもしれないからです。
私の失敗例で言えば、モバイルバッテリーです。年に数回のセールでYou Tuberさんが「これは買い!お得!」と配信しておられるのを見て、機能性も良さそうだし、自分はまだモバイルバッテリーを持っていない、これは、外で途切れなく仕事をするために必要不可欠に違いない、と思い、購入しました。
しかし、実際のところ、自分の仕事のスタイルでは、外泊して仕事をすることがあまりなく、モバイルバッテリーも出番が殆どないまま1年以上過ぎました。その間、屋内で、万一うっかり充電し忘れたときや複数デバイス充電用という、本来の機能を発揮できない使い方に甘んじさせていました。
ようやくつい先日、外泊してタブレットを持っていった際に一緒に携帯し、本来の役目を果たしてくれました。と言っても、実際上は移動中にモバイルバッテリーを使うことはなく、ホテルのコンセントに繋いでの充電の際に役立ったというだけでしたが。
こんな風に、買っても使わない期間が長いと、そのうちにより機能性の高いものが発売され、当時セールだったモデルは旧モデルとして、かえって当時のセールのときより安くなっていたりすることもあります。
今皆さんが持っておられるお金は、現在価値のほうが将来価値よりも高いと考えていいと思います。というのは、そのお金をまともな投資信託なりに投資すれば年利4−5%くらいは将来得られると考えられますし、金利が低いとはいえ定期預金に預けていたとしても利子がついて増えていくからです。そのお金を、今の時点で物に変えるのか、将来必要になった時点で物に変えるのか、どちらが資産形成にとって有益でしょうか。
今買う必要性は本当にあるか?買いたくなったらちょっと冷静になって考えてみてもいいかもしれません。
支払い能力があるか?
これは消費者として物を買う場合に大前提なのですが、今の時点で十分に支払い能力があるかはまず考えるべきでしょう。借金をしてまで購入すべきものはそれほど多くはないかと思います。クレジットカード払いだと支払いがしばらく先なのと、自分でお金を払っている感覚が薄くなるので、支払い能力があるかに疎くなりがちです。まして、リボ払いなどは資産形成においては忌み嫌うべき支払い方法です。せっかくためたお金がゴリゴリ削られていくであろうことは容易に想像できます。
ここで、過去の私のちょっとした反省点をお書きしましょう。私も以前収入が少ない頃は、できるだけ分割払いにして支払いを先延ばしにしたりしていました。もちろん、利息がつかない範囲での2回払いなどではありますが。ただ、そうすると、2ヶ月経って忘れた頃にまだこんなに支払いが残っているのかとちょっとヒヤッとしたことがありました。
一番お金を支払っている感覚を感じられて節約に繋がりやすいのは現金払いだと思います。ただ、ここまでネット通販やクレジットカード払いが普及してくるとクレジットカード払いもやむを得ないかと思います。さらに、マネーフォワードMEなどの家計簿アプリではクレジットカード払いだと自動で集計してくれます。現金払いだと後で写メを取るなり手入力するなりして入力する手間が増えるので、私もしばらく前からなるべく現金以外の方法で支払うようにしています。時間を買っている感覚です。
その様に現金以外のキャッシュレス決済をするにしても、支払い能力があるかは最低限把握しておきたいものです。
最終的には自分で使ってみないとわからない。失敗したとしても許容できるか?他の使いみちはあるか?
以上のように色々と考えても、結局は使ってみないとわからない面もあります。最後は「エイヤ」と買うことになります。
ただ、もし万が一のことも少しは考えておきたいものです。仮にいいものでなかったとしても、勉強代だとして自分で納得できるか。生活は破綻しないか。ライフプランに支障はないか。仮に自分が思っている用途では使いにくくても、別の用途に転用できないか。フリマアプリで売りさばいてせめて多少損を埋めたり、保管スペースを空けることはしやすいか。などです。
ただ、安すぎるものだとフリマアプリでは割に合わなかったり、大きすぎると処分の際の送料が高くなったりと、売却も難しかったりします。何より手間がかかります。
後は自分の感情的な許容範囲か、ということと、家計的に許容範囲か、ということでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。そんなの知ってるよー、ということもあったのではないでしょうか。それでも、物欲はふとした拍子で私達の思考に入り込み、時には考えの大部分を占めるに至るときもあります。
ま、これだけ気をつけても、買ってしまったものは、たとえ失敗だったとしても、自分の学びに必要だったんだ、勉強代だ、と、いい意味で割り切って、人生トータルでプラスが出ればいいや、位のノリで気持ちを切り替えてもいいのではないでしょうか。いつまでもくよくよしても仕方ないですからね。
読んでいただいてありがとうございました。この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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