皆さん、物事を「新しいチャレンジだ!さあ、やるぞ!」といって意気込んで始めたはいいけれど、何日か何週間かやっていくうちに、いつの間にかやらなくなってしまっていた、ってこと、ありませんか?
私は何度もあります。10万円以上もする講座に申し込んだのに結局途中でやめてしまったり、10万円以上もする楽器を買ったのにやめてしまったり。
だけど、そんな私でも、色々工夫したりしながら、自分なりに段々と物事を継続するコツを掴めてきた気がします。ここ8年間続いてきた習い事もあります。
ただ、今回、事業に集中するためと支出の最適化のために、この習い事をやめることにしました。選択と集中です。
そこで、8年間習い事を続けるために工夫したことと、これまでの失敗も含めて、何か皆様のヒントになればと思い、記事にしてみました。
- 新しく物事を始めても続かない(継続力がない)
- いくら練習してもうまくならなくてやる気がなくなり、結局やめてしまいがち
- 人と比べて落ち込んでしまう
- 思うように進まなくて焦る
- 継続したほうがいいかやめたほうがいいか悩んでる
何のためにやるかを明確にする
いちばん大事なコツは、何のためにやるかを明確にする事です。仕事で役立てるためにやるのか、教養を深めるためにやるのか、副業で稼ぐためにやるのか、などなど、同じことをやるにしても目的は人それぞれです。目的があって、その手段として何かをやる。継続するためには、それを継続することがその目的達成のための手段として最適だと自分が信じている必要があります。
中には、特に目的もなく楽しいからやっているんだよ〜、という方もおられるかもしれません。そんな方も、言語化されていないだけで、それをやることで楽しみが得られる、それをやることで癒やされる、コミュニティーの人間関係が楽しい、など、その人自身の心のなかで感じている、目的やメリットのようなものがあるのだと思います。
ということで、まず何かを始めたいなら、それを何のためにするのか、それを明確にすることがまず最初の出発点だと思います。
別の手段がないか考える
このようにして、何のためにやるのか、が明確になりました。
次は、その目的に達するための手段を選ぶ段階です。
この段階が、結構、初心者にとって鬼門であり、重要な所だと思っています。というのも、この手段選びを間違うと、いくら努力しても目的地にたどり着かず、やる気・お金・時間を消耗した挙げ句、目的の効果を挙げられずに終わってしまうことが多いと思うからです。
これは根気や粘り強さがある方が陥りがちなことだと思いますが、普通以上に根気がある為、これまで多少手段が間違った方向へ行っていても頑張って乗り越えた経験をお持ちの方も多いことかと思います。そこで、今回もそうやって乗り越えられるだろうと思う方もおられるかもしれません。ですが、今回もそうとは限らないのです。場合によっては根気や頑張りだけでは乗り越えられないほどの方向の違いというのもあるものなのです。
「どうしても継続できなかった」とか、「継続するのが辛い」という場合には、「自分が悪かった。才能がない。」とか考えるのではなく、「今回選んだ手段が悪かったんだ、別の手段はないかな?」と考えてみるといいかもしれません。
でも、そもそもやったことがないんだから別の手段なんてわからないでしょ。と思う方もおられると思います。そんなときに頼りになるのがプロや経験者なんです。
私の例で言えば、書道が仕事で必要になった時、ちょっと自分で練習しようと思いましたが、周りから「無駄な努力だからやめたほうがいい」と言われました。そこで、知り合いのプロの書道家の先生にお願いして、月1回の通信添削をしてもらうことにしました。お金はかかりましたが、結果として、数ヶ月ほどで、周りから「書いて」と頼まれるほどには上達できました。
お金がかかるので、全てにおいてプロに習うことは現実問題として難しいかもしれませんが、ここぞというときにはプロに頼ってみることもいいかもしれません。
最初に全体像や感覚を掴む
次に物事を継続するために重要だと思うコツは、最初に全体像や感覚を掴むことです。
その理由は次のとおりです。
- 全体像を掴まないとわからないものもある
- 今どれくらい進んでいるかがわかる
- 重要度の低いものを飛ばせる
どういうことか?一つずつ解説していきましょう。
全体像を掴まないとわからないものもある
物事には、全体像を掴まないとわからないものもあリます。例えば、私が今チャレンジしているピアノなど、譜面だけを見ていては音符の羅列で訳がわかりません。ですが、You Tubeで曲を検索して曲を聞くと、「ああ、こういう曲なんだ」と、一気に曲全体のイメージが掴めます。先生に習っておられる方だったら先生に全体を通して弾いてもらってもいいかもしれません。初学者ほど、全体像を掴む能力が低いので、全体像を意識する必要があるのかもしれません。
今どれくらい進んでいるかがわかる
また、今どれくらい進んでいるかがわかるからです。これがなぜいいのかというと、モチベーションの維持につながるからです。物事を継続するための力の源泉はなんといってもやる気です。やる気が何を差し置いても大事です。やる気が無くなってしまったら、いくらいい先生に習っていても本来できたはずの上達は難しいと思います。その点、今ここまで進んでいるんだ、とか、全体でここまで理解できればいいんだ、とかがわかると、小さな励みに出来ます。
重要度の低いものを飛ばせる
そして、重要度の低いものを飛ばせる、ということも挙げられます。初学者は、重要度や汎用性の高い低いがまだつかめません。重要度や汎用性の高いものを優先して学んだほうが、学んだことを試せる機会が増え、成長を実感できてやる気も続くと思います。
取り掛かるハードルを低くする
取り掛かるハードルを低くしましょう。なぜなら、多くの場合、毎日取り掛かること自体がだんだんと難しくなっていくからです。取りかかれてしまえば勝ち、だと思います。
そのためのヒントが次の2つです。
- ルーティンに組み込む
- 気楽にやる
ルーティンに組み込む
一つは、日々のルーティンの中に組み込んでしまう方法です。
ルーティンに組み込む場合、次の2パターンが考えられます。
- ①行動を軸にする
- ②時間を軸にする
①行動を軸にする、とは、〇〇の後に〜〜をやる、等のように、行動を基準にしてルーティン化する方法です。この方法は、時間がずれてもルーティンを維持できるので、無理なく継続しやすいと思います。ただ、時間がずれてくると後の行動に響いたり、時間をしっかり確保できなくなったりする恐れもあります。短時間でできるようなことに向いていると思います。
②時間を軸にする、とは、〇〇時から〇〇時のあいだは〜〜をやる、等のように、時間を基準にしてルーティン化する方法です。この方法は、時間をしっかり確保できるのがメリットです。じっくり考えないといけないことや集中して一定時間取り組まなければいけないことなどに向いていると思います。ただ、時間がずれた場合に調整するのが難しくなる恐れがあります。私にはあまり合いませんでした。
どちらでも、習い事の性質やご自分の性格などに照らして、向いていそうな方を試してみるといいと思います。
気楽にやる
気楽にやるのが継続するためのメンタリティーとして大事だと思います。
やるからには真剣にやらないと、とか、しっかり気持ちを込めてやらないと、などと、ハードルを上げてしまうと、真剣になれないからやれない、などとなってしまうおそれがあります。
真剣にできればそれに越したことはないですが、真剣に出来なくても、やらないよりはマシ、というか、格段にいいと思います。というのも、たとえ気楽にやったとしても、体が覚えていてくれるからです。無意識の領域といいましょうか。そんな小難しいことは忘れてしまってもいいので、とにかく気楽に毎日触れよう、ということです。
無意識って案外、いい働きしてくれますよ。私も随分助けられました。あまりあてにしすぎると当てが外れるかもしれませんが、自分の無意識ってどんなもんだろう?と、気楽にやってみる、という事を試してみてもいいかと思います。
目標を立てない
これは、特に向上心の高い方に試してみてもらいたいです。たしかに、目標を立ててそれに邁進するのは最短距離で行く一つの有力な方法です。
でも、現実生活の中で、目標が重荷になったり、目標達成のために習熟度をおざなりにしたまま無理してしまったりってないですか?
目標は、あくまで大きな目的達成の手段といいますか、一つのマイルストーンにはなるし、心の安心材料になる側面は否定できません。また、試験など、明確に期限が決まっている場合には目標を立てて自分を駆り立てていく事も必要になるかもしれません。
ただ、目標自体が目的化してしまったり、目標を達成できなかったからという理由で自分を責めて目的達成と無関係なところで自分の心を消耗させてしまってはもったいないと思うのです。なぜなら、目標をその時点で達成しなかったとしても、目標とは違うルートで目的を達成したり、ということだってありうるからです。また、形だけ目標を達成したとしても実は実力はついていなかった、ということだってありうるからです。
ですので、目標を立ててもうまく行かないな、という方は、目標を立てず、日々続けられることを無理なく続ける、ということを試してもいいかもしれません。気付いたら思いがけず遠くまで来ていた、なんてことがあるかもしれませんから。
期間を区切って次へ進む
始めたばかりのときは、何もかもが不十分で、改善点が山ほど見つかるかもしれません。ただ、同じことをやっていると飽きてしまってやる気も無くなってしまう、という恐れもあります。
そんなときは、出来ているかは別にして、とりあえず次へ進む、という風にやってもいいかもしれません。別のことをやった後で戻ってきてやったらすんなり出来た、なんて経験を、体験したり聞いたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
次へ進むための基準は必ずしも期間でなくてもいいのですが、明確で気持ちの切り替えもしやすいため、私は独学のときは期間で区切ることが多いです。
先生に習われている方は、先生がいい感じでここらで次に進むか、と指導してくださることも多いと思うので、それに従うといいと思います。
小さな成長を励みにする
小さな成長を励みにしましょう。成長しているという実感は一番自分を勇気づけてくれます。
できるだけ自分を褒めてあげましょう。先生がついていたら、先生が褒めてくれるかもしれませんし、知人や仲間が褒めてくれることもあるかもしれません。人に褒めてもらえるととっても嬉しいですよね。
でも、たとえ誰も褒めてくれなくても、自分だけは、自分のことを、「よくやってるな」とか、「ここはうまくできた、やった!」「小さな成果が出た、やった!」などと、事ある度に褒めてあげましょう。
自分に厳しい方やストイックな方は、つい、出来ていないことが目についてしまいがちです。向上心の表れですし、上達も早まるのでいいことだとは思うのですが、あまり自分でハードルを上げると疲れてしまいますよね。
自分だけしか知らない苦労もあります。ここはよく頑張った、ってことは、他人に理解してもらおうとすると結構難しかったりすると思います。自分の苦労や頑張ったことを自分で労い、小さな成長を励みにして、やる気を維持したいものです。
やめたくなったらやめる
今まで物事を継続することについて書いてきました。
でも、それをやる必要性がなくなったり、別の手段が見つかったり、と、状況が変わることだってあると思います。
そんなときは、きっぱりやめていいと思います。
というのも、
- 新しくやりたいことが見つかる空白を作ることになる
- 無理して続けても自分が苦しくなるだけ
- やめたいなと思ってやるのは教えてくださる先生にも失礼
- 必要になったらまたやりたくなる
- 自分の成長の証
と思うからです。
判断基準は人それぞれだと思いますが、私は、
- 継続によって得られるメリット
- 継続する必要性
- それに費やす時間
- それに費やす費用
などに照らして判断しました。
以下、私の例に当てはめてみますと、
継続によって得られるメリットとしては、①芸術的なものに触れて感性を養えるので、人間的な幅を広げることにつながること、②今まで上達させた字のレベルを維持、向上させていけること、③生涯の趣味として稼ぐことと関係ない趣味を持っておくのも人生の豊かさという意味で悪くないこと、などが思い浮かびました。
ただ、継続する必要性については、前職から退職し、書を使う仕事とは関係ない職種で起業したので、継続する必要性は低いです。
また、書道に費やす時間も、事業やもっとやりたいことに使いたいと思う気持ちが強いです。
また、書道に費やす費用も、収入が安定していない起業したばかりの身には大きいです。これが一番の理由なのかなと思います。数字ではっきり家計簿に出てきますからね。
やめたければ思い切ってやめてもいいと思います。それが、新しい可能性を開いてくれるかもしれませんから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、物事を継続するための8つのコツについて書いてきました。何かにチャレンジしておられる方は、それだけでかっこいいと思います。新たなチャレンジもうまく継続して自分の血肉とできれば、キャリアアップや人生の豊かさにつながるかもしれません。今回はそんな皆様のヒントに少しでもなればと思い、私の限られた経験からではありますが、思うところを書いてみました。
皆さんは、今、チャレンジしたいこと、チャレンジしていることはありますか?ご自分の目的に合っているならば、ぜひ、継続して、ご自分の新しい可能性を見つけて下さいね。
読んでいただいてありがとうございました。この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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