「愛の不時着」考察 1話から8話まで見て ネタバレあり

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愛の不時着の1-8話を見ました。全部で16話あるのでちょうど折り返し地点です。

この時点での感想を書き留めておこうと思います。ネタバレも含みますのでご注意下さい。

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目次

思った事

  • 1話が結構長い
  • ヒロインのセリの変化が面白い
  • ヒーロー、リ・ジョンヒョクの役割も変化。強さと頼り甲斐のある無敵のヒーローから負傷し、より強い権力が出てきてハラハラする展開に。

1話が結構長い

1話が1時間では終わりません。

スタートしてしばらくは1時間10分から20分くらい。中盤からは1時間20分以上あります。回により長さが違います。

ですので、日本のドラマのように45分位で終わるだろう、と思って見ていると、「え?まだだ1話分終わっていないんだ?」と感覚的に感じる時がありました。予定を後に控えながら見ている時は注意が必要です。後に予定がある時は、予め動画の時間を確かめておくか、後ろ髪を引かれながら途中で中断するか、という心づもりでいた方がいいでしょう。途中で中断しても、改めて再生するときは、数秒戻って再生を再開してくれるのがネットフリックスの便利な所です。ですので、私は途中まででもいいから見て、途中で中断する、という方法を取る事が多いです。

ヒロインのセリの変化が面白い

ヒロインのセリの変化が面白いです。

財閥令嬢でありファッション関連の社長であり、食事にもファッションにも独自のこだわりがあったヒロインのセリですが、北朝鮮という、これまでの経歴が一切通じない環境に置かれ、変化せざるを得ませんでした。

様々な独自のこだわりを主張するセリに対し、北朝鮮で会う人々は、「なんだそれ?いいから食え。うめぇぞ。」みたいなノリでセリに勧めます。セリも、気が進まないけど、みたいな感じで、北朝鮮式の食事やファッションなどを受け入れます。「郷に入りては郷に従え」。そんなことわざを思い出しながら観ていました。それらの北朝鮮式の食事やファッションを受け入れた結果は、セリを満足させるものもあれば、後悔させる結果になるものもありました。逆にセリがこれまで培ったファッションセンスを生かして現地の人々のファッションコーディネートをした事で生まれた人間関係もありました。お互いに違う文化の人々がお互いの異なる生活様式の受容を通して、心を通わせ合う。これまで過ごしてきた文化が違っても、美味しいもの、美しいものの持つ普遍性は人の心を打ち、お互いの心を通わせ合うきっかけになるんだな、と思いました。文化に貴賎なし。経済万能主義、経済的に豊かかどうかで文化にも序列意識を持ちそうですが、決してそんな事はない。どの文化が優れている、という序列をつける視点ではなく、それぞれの着眼点の違いからお互いが新しい発見に至る事を楽しむ、そういう異文化との接し方が出来ればいいな、と思うようになりました。

そして1番の変化は、兄弟さえも敵として幼い頃から孤独に戦ってきた、冷血な経済人セリが、それまで培ってきた頭脳明晰さを生かしつつ、人に弱みを見せ、人に頼り、人を愛し、弱き者を守る、という、人間的な面が開花していく、そんな人間としての成長を、奇しくも北朝鮮で経験する事になるのです。

ヒーロー、リ・ジョンヒョクの役割も変化

一方、ヒーロー、リ・ジョンヒョクの役割も変化していきます。物語がスタートした直後から明らかになる、父親の高い地位。現職はそれほど高くない地位で、周りの人達やセリもジョンヒョクをそれ程高い地位とは思っていません。ですが、物語の序盤から、その高い地位を使って、数々のセリのピンチを救います。まさに白馬の王子様的立場です。物静かでセリに詳しくは語らないものの、知らないうちにセリの為の道を整えてくれている。どんな場面でも無傷で危機を潜り抜け、セリを助ける。そんな頼れる無敵のヒーローとして、ジョンヒョクが現れるたびに安心感を感じる展開でした。そしてそのたびにセリがジョンヒョクにときめいていくのがわかるようでした。

ところが、第6話の終わりの方でついにジョンヒョクも負傷してしまいます。そして7話からは負傷したジョンヒョクをセリが守る場面も。肉体的無敵さに陰りが。そして、8話では、これまで無敵だった父親の高い地位を脅かそうとする政敵が出てくる展開に。地位の無敵さにも陰りが見えてきます。無敵のヒーローではいられなくなったか、という展開です。

ただ、ここで救いになるのは、弱さを見せたジョンヒョクをセリが救う事でより2人の距離が縮まった事。人は1人では生きて行けない。助け合って生きていく。お互いが相手の事を思い、弱さを見せたが故にお互いの距離が縮まる。これからどのように危機を乗り越えていくんでしょう。

さらに救いにつながりそうな要素がいくつか出てきています。

  • 盗聴室軍人のマンボクが、セリらを庇おうとして嘘の報告をした事
  • セリが、ジョンヒョクの兄のムヒョクの時計を質屋から取り戻した事
  • セリが、スイスジョンヒョクが弾いていたピアノ曲をたまたま聴いていて曲を覚えている事
  • セリの父親が「セリは無事だ」という、セリの広報担当者や生命保険担当者の訴えを聞いた事

終わりに

これからまだ8話もあります。色々な展開が繰り広げられるのでしょうが、最大の障壁、韓国と北朝鮮という国の壁をどう乗り越えていくのか、それともはばまれるのか?今後の展開が楽しみです。

読んで頂き有り難うございました。皆さんが「愛の不時着」をより楽しむ助けになれば幸いです。

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