ebayをやっていると、バイヤーからの価格交渉に、応じるべきか断るか、応じるとしていくらにするか、って、よく悩みますよね。
私も「どう対応すればよかったんだろ?」と思う時がよくあります。自分が選ばなかった選択肢を選んでたら、どうなったんだろう、って。
そんな中、つい先日、ebayの値下げ交渉で何度も値下げ価格についてラリーしたバイヤーがおられました。自分としては思いがけない結果になったので、一つの経験として記録しておこうと思います。どう対応するのが正解だったかはわかりません。
概要
何度も価格交渉のオファーのラリーをした結果、破談に。と思ったら相手がまたオファー。結果成約。果たしてよかったのか?
経緯
半額近くの価格でオファーが来た
まず、バイヤーから半額近くの価格でのオファーが来ました。
中古の一点物っぽい商品についてのオファーです。
からかってるのかと思いました。あまりに安い価格でオファーが来ることはebay輸出をやっているとよくあることだとだんだんわかってきたので、「そんな価格で売れるわけないだろ」みたいな気持ちで対応しました。
以前だったら交渉の余地なしとして、ある程度のメッセージをつけて「そんな価格ではとても売れません」という気持ちで交渉を打ち切っていました。
カウンターオファーで返す
が、最近はカウンターオファーをとりあえずしてみるかという気持ちでカウンターオファーをしています。
今回もカウンターオファーをしました。
ここで一つ失敗したなということがあります。
カウンターオファーの金額を低くしすぎたんです。おそらく、最近、他の商品でのことですが、カウンターオファーをしても受け入れられないことが多かったので、自分の気持ちが弱気になったからだと思います。
カウンターオファーは何割まで、というルールを作った方がいいんでしょうかね?大まかに、たとえば、「在庫期間これくらいで在庫数これくらいの商品の1回目のカウンターオファーは○割引まで」みたいな感じでしょうか。でも、オファーを受けてくれるかは商品と人と場合によるので、厳密なルール化は難しいだろうなとも思います。
1回目のカウンターオファーで、まさかその後もオファーのやりとりが続くとは思わず、結構思い切った価格を提示しました。これは失敗でした。後々効いて来ます。
カウンターオファーに対して再オファーがきた
カウンターオファーを送ったところ、再びオファーがきました。さっきの半額よりはもうちょっとマシな価格になっていますが、それでも思いっきり赤字になる価格。
「まだそんな価格で交渉してくるか?」と思いました。ここで打ち切ろうかとも思いました。
再カウンターオファーを返す
が、まあ経験だしやり取りを続けてみようということで、ほんのちょっと価格を下げて再度、カウンターオファーをしました。
ここで、『1回目のカウンターオファーで思い切って値引きしすぎたなー』と後悔しました。これ以上値引きできる余地はほとんどありません。
ですので、雀の涙程度の値引き額です。
でも、
- このやり取りを続けたらどうなるか経験してみよう
- 値引き額が少ないのは、1回目で頑張って値引きした証だから、ちまちました駆け引きが通じないということも暗に示せるだろう
という気持ちがあったので、ほんの少しの値引きで再度カウンターオファーを出しました。
再々オファーが来た
そうしたら、再々オファーがきました。
今度の価格は、ギリギリ乗ってもいいかなというような価格でした。私が送った再カウンターオファーよりは安い価格でしたが。
そして、「これが最後のオファーです。」というメッセージもついていました。
このバイヤーがメッセージを送ってくるのは初めてです。
- ギリギリ交渉の土俵に乗るくらいの価格
- これが最後のチャンスになるかも
と思い、このまま受けよう、と思った瞬間もありました。
もう嫌。断る。
でも、
- こんなしつこく駆け引きみたいなことしてくるバイヤー、商品が到着してもいちゃもんつけてくるんじゃ?
- 心理的に疲れた
- 今までも無理なオファー断った後に定価で買ってもらえたことがあった
ことから、断ることにしました。
一応、メッセージをつけて、断ったということを和らげるようにはしました。
縁を切ったはずが・・・またオファーがきた
そうしたら、わずか数分のうちに、また新たにオファーがきました。
今度は、再カウンターオファーで私が提示した価格でのオファーでした。
これには驚きました。
正直、『もうこんなバイヤーめんどくさい。縁切りたい。』
と思いました。
が、私が再カウンターオファーをした金額でOKしないのは、なんだか悪いなという気持ちが湧いてきたのです。
今思えば、『時間は戻せないんだ。あの時私がなんとか差し伸べた手を振り払ってさらにゴリ押ししようとしてきたあなたにかける情けはない』くらいの強気で、再び拒絶してもよかったかなと思います。
でも、その時、『一度オファーした価格に責任を持たなければ。』なんていう、妙な義理人情のような気持ちが湧いて来てしまいました。
で、結局、その価格でOKしました。
その後、支払いは速やかにしてくださったので、すぐにお礼のメッセージとポジティブフィードバックを残しました。
今回得た反省点
今こうして振り返ってみると、反省点は
- カウンターオファーであまりに無理した価格をつけたこと
- 一旦拒絶した後に来たオファーを受けてしまったこと
です。
カウンターオファーであまりに無理した価格をつけたこと
カウンターオファーであまりに無理した価格をつけてしまいました。これは、日本人相手の対面での価格交渉であれば有効性はまだあるかもしれませんが、ネット越しで、しかも文化もメンタリティも違う外国の方を相手とするにしてはまだまだ甘っちょろいことを示してるんだろうなと思います。
このせいで、その後の再オファーに対する自分の価格の選択肢が狭まってしまいました。
今後、カウンターオファーは、もうちょっと余裕を持った価格にしようと思います。
一旦拒絶した後に来たオファーを受けてしまったこと
もう一つ反省点として思い浮かぶのは、一旦拒絶した後に来たオファーを受けてしまったことです。
原因は
- 自分の提示した価格に対する義理
- アカウントがまだ若いから評価稼ぎのために売る数を稼ぎたい
という気持ちだと思います。
義理人情とかを不必要に感じてしまうと、判断が鈍ってしまうなーと思いました。
たしかに、相手も一個人なので感情の交流もあっていいし、それがebayの楽しいところでもあります。ですが、自分が今回感じた義理みたいなのは過剰だったかなと反省しています。
また、アカウントがまだ若いから評価稼ぎのために売る数を稼ぎたい、というのは、なかなか線引きが難しいなと思います。
というのも、オファーを受ければ確実に売上個数は1つ増えるわけです。そして、その売上実績によって他の商品のSEOも上がり、利益の出る商品の売れる機会も上がるかもしれないことを考えると、目の前の一つの取引の損得だけをみるよりももっと長い目で見ようよ、という考えもできるところです。
現に、私も『そこそこ受け入れられる価格のオファーが来た。でももうちょっと高く売れて欲しい』と思ってオファーを断ったあと、そのまま買い手がついてない商品もあったりします。それよりは、そのオファーに応じて販売実績を一つ積み重ねた方が良かったんじゃないか、とも言えるわけです。
ただ、オファーに応じるか応じないか、どっちがいい結果になるか見通せない中での判断になりますから、難しいところですよね。
バイヤーからの評価欄を見ると値引きして売れたのがわかってしまう
オファーに応じることで一番痛いと思うのが、バイヤーからの評価のところで、値引きして売れたということがわかることです。
つまり、評価稼ぎのためにオファーを受け入れて売れて、そのバイヤーがポジティブフィードバックをつけてくれたとしても、そのバイヤーの評価のところには価格のところに横線が引かれて表示されるんです。
つまり、値引きに応じてくれるバイヤーである、ということが評価の欄に残ってしまう、ということ。
そのことによって、値引きをふっかけてくるバイヤーを引き寄せてしまうんじゃないかということが心配されるわけです。
ですので、なるべく値引きでは売らない方がいいかもな、とも思うわけです。
今回よかったなと思うこと
よかったなと思うことは、バイヤーの「これが最後のオファーです(最後のチャンスですよ)。」という言葉で売り急がず、拒絶して価格交渉を終わらせたこと、です。
まさかその後、再度オファーしてくるとは思いませんでした。
本当に欲しければ何度もアプローチしてくるし、そのバイヤーでなくても別にいいや、という余裕って、やっぱり大事だなと思いました。
商品にもよりますが、バイヤーに足元を見られるような取引は今後もお断りしようという決意を再確認したのでした。
まとめ
価格交渉、応じるべきか断るか、応じるとしていくらにするか、って、ほんと答えがない問題だなーと思います。
こうやっていろんな経験を積んでいくとまたわかってくることもあるのかなー。
とりあえず、今回の事を一つの経験にしてまた進んでいけたらと思います。
貴重なお時間を割いてここまで読んでいただいてありがとうございました。この記事が、こんなこともあるんだなーと、どなたかの参考になれば幸いです。
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