2024年の新NISAを振り返って 個人的な反省

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2024年に、旧NISAから大幅に変わった新NISA。

皆さんはどんなふうに使われましたか?

私は、旧NISA時代の数年間、 毎月無理のない範囲でつみたてNISAで運用してきました。

旧つみたてNISAでは年間最大40万円、旧NISAでは年間120万円、だったのが、急に年間最大360万円、トータルで1800万円までと枠が大幅に拡大されました。

これだけの枠があったらなかなか枠の満額は埋めるのは大変だと思います。無理をして株式市場から撤退するのが最悪のシナリオだと思うので、無理せず、仮に半額になっても落ち着いて日々過ごせるような金額でコツコツ投資できればいいと思っています。

さて、新NISA初年度が終わり、しばらく経ちました。

そろそろ、去年の振り返りをしてみたいと思います。

結論から言うと、私が得た教訓は、

  • 『タイミングを読まない投資のはずのインデックス投資なのにタイミングを読んで買おうとしていた』
  • 『底で買い向かうのは思ったより難しい』

です。タイミングを読もうとし、底値で買い向かう準備をしてきたのに、掴み損ねました。いってみれば、インデックス投資家として、理解の浅い行動をしていました。

幸い、市場全体が良かったので、痛い目には会いませんでしたが、我ながら理解が浅かったなと思う次第です。

その反省も込めて、2024年の私の行動を書いてみたいと思います。皆さんには、他山の石としていただけたらと思います。

ちなみに、具体的な銘柄など出てきますが、その銘柄への投資を推奨しているわけではありません。くれぐれもご自分で様々な情報を吟味されたうえで、投資する際は自己責任でお願いいたします。

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目次

去年の頭に考えたこと

去年の頭に考えていたことを振り返ってみます。

目的

ついつい、投資先やタイミングを考えがちですが、大事なのは目的ですよね。

本当は、投資を始める前に、なんのためにその投資をするのか、を明確にすることが大事だと思います。

15年以上先の支出に備えるなら、配当再投資を自動的にしてくれて最高効率で資産を最大化できるインデックス投資を、
そんなに先ではなく今の日々の生活を豊かにしたいなら、配当金がチャリンチャリンと入ってくる高配当株投資を、
など、目的に合わせて投資手段が変わります。

私はというと、正直言えば、『少しでも今ある資産を増やせたらな』、くらいのお試し感覚で旧つみたてNISAをしていました。そうやって少額から投資しながら、並行して少しずつ学んでいくうちに、『目的がまずあって、それから投資手段を選ぶんだ』、というのが腑に落ちていったという感じです。

今回については、2024年当初は、
『旧NISAの成績もいいから、引き続き新NISAもやろう』
『新NISAもできるし、非課税だから、利用しないともったいない』
『NISAの節税メリットを最大限活かして資産効率の最大化を図るなら、高配当株投資よりインデックス投資だろ』
という感じで、『NISAがあるから投資しよう』みたいな、手段が先に来た選択だったような気がします。

今、改めて、「目的はなんですか?」という問いに答えるなら、「老後資金です。」と答えます。

働けるうちは働いて稼ぎ、働けなくなったら、新NISAの取り崩し資金を年金の足しにして老後を少しでも快適に過ごす、そのための資金を、15年以上の長期スパンで育てていく、ということを目的と考えています。

投資先

さて、次に、投資先です。投資先は、インデックス投資。長期投資の王道、といわれる投資先ですね。

具体的には、

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称オルカン)」のどちらかに投資しようと考えていました。

どちらかに絞ろうかな、と思いましたが、比べてみるのも面白いかも、と思い、両方に投資することにしました。気持ち的には、リスク分散的な安心感もありましたが、実際には中身はほぼ同じなので、リスク分散の効果はおそらく薄いと思います。この2つの中から選ぼう、という点では、そんなに迷いはなかったです。

投資タイミング

一番悩んだのが、投資タイミングです。

つまり、いつ買うか、ということです。一括で買うか積み立てで買うかも含めてです。

結論からいうと、この点が2024年の反省点です。

2024年の最適解は、年初一括投資でしたが、私は選べませんでした。

理由は、変にタイミングを読んで底値で買おうとしたからです。

というのも、私は、2024年年初は『なんとなく価格が高い水準だよな〜』と思いました。『これだけ高いと、暴落なり値下げなり来るんじゃないか?』と思いました。そこで、『値下がりしたタイミングで買おう』と思ったのです。

実際にやったこと

暴落待ちプラン

そこで、暴落時に買い向かえるようなプランでいくことにしました。

具体的には、投資予定金額いっぱいを投資するのでなく、暴落時用に資金に余裕を持った状態で投資する、という方法を取りました。

資金の入れ方も、これまでつみたてNISAをやってきたこともあり、また、気持ち的に毎月積み立ての方が暴落時にも精神的に楽なので、毎月定額を積み立てる方を選びました。

割合としては、

S&P500:オルカン:暴落用資金=1:1:1

にしました。

そして、半年経過し、『なかなか株価下落とかこないもんだな〜。余裕資金として取っておいてある分、投資できないままだな〜。年初一括投資しておけばよかったかな〜。』と思う日々が続いて8月に入った矢先、過去最大の下落幅を記録した、あの日経平均株価の下落という出来事が起こりました。

狙い通りの急落!ところが?!

まさに狙っていた株価急落が起きたわけです。

私は、準備をしていたので、『待ってました』と思いました。

現に、NISA口座を見てみると、今年始めたNISA口座は、ここまで半年以上積み立てたにも関わらず、マイナスになっているではないですか。

マイナスになっていると通常、焦るものだと思いますが、私は、『待った甲斐があった。ようやく買うチャンスが来た』と思いました。余裕資金のうち、一部は購入に使ってしまおうか、と思いました。

ただ、年初来の基準価額と比べると、まだそこまで値下がりはしていません。

『これだけ急激に下落したんだから、もっと下落するだろう』と思い、買いとどまりました。

ところが、御存知の通り、すぐに株価は回復。投資信託の基準価額も直ぐに回復し、結局、底値のタイミングで買うことができませんでした。

10月にも少し基準価額が下がったときもあったのですが、このときも、『もうちょっと下がるかも』と思い、買うことができませんでした。

その後、買いたい水準まで下がるタイミングもなく、余裕資金を投資することがないまま2024年を終えてしまった、という次第です。ああもったいない・・・。

今思うこと

まず、このように、タイミングを読む、という投資をインデックス投資でやるのは、インデックス投資を理解していない、と言われても文句が言えません。インデックス投資は、『市場は常に最適化されている』と考えて、タイミングを読めないからこそインデックスという市場平均に寄せていく、という投資手法だからです。このことは前から知っているつもりだったけど、ひょっとしたらタイミングを読んで買えるかも?と思ってしまっていたんです。反省です。

また、理論上は、年初一括投資の方がプラスになる確率は高い、ということが、過去のデータでは言われています。
現に、2024年を今振り返ってみると、2024年は年初一括の方が積み立てよりも成績が良かったという結果になりました。

まあ、目論見は失敗したわけですが、ただ失敗した、というだけではそれこそもったいないので、いざ、急落に直面したときに感じたことを書いてみたいと思います。

『下がった。いよいよ買い場がやってきた。狙い通り。』

『かなり下がったけど、過去の水準から見るとまだ高いんだよな。もうちょっと下がってほしいな。』

『今買ってもまた明日同じ様に下がるんだったら、今日買わずに明日買ったほうがいいんだよな』

『過去に、下がったから買ったけど、更に下がり続けて、予定していた資金が足りなくなったことがあったから、あまり早く資金を入れすぎるのも資金が持たないおそれがあるな』

『ちょっと下落幅が緩やかになるまで待つか。回復の兆しが見えるまで待つか。』

など、一寸先の未来が見えないからこそ、ちょっとやそっとの下落では、更に下がることへの不安、恐怖があるんです。

よく、漫画などの架空のストーリーでは、未来が読める人物、というのが出てきますが、ちょっと先の未来が見えない、ということがどれだけ判断に影響しているか、というのをひしひしと感じました。

『底値で買う』というのは、少なくとも、現時点の私にとっては、ある程度の幅をもってなら運良く結果論としてそうなる、ということはあるかもしれませんが、狙ってピンポイントでやるのは、難しいもんだと実感しました。

2025年はどうする?!

「そんな反省を活かし、2025年は自信を持ってこうすることにしました!」

といえたらいいのですが、未来が読めない以上、自信を持ってこうする、とは、今の私には言えません。

今の私の理解としては、

  • 理論上(過去の経験則上)は年初一括投資が勝つ確率が高い
  • 暴落が起きたときにもメンタル的に安定していたいならコツコツつみたて

くらいの理解をしています。その間で、資金的にもメンタル的にも、どんな状況になっても市場から撤退しないやり方でやればいいんだと思っています。

まだまだ投資の世界ではひよっこですが、これからも学びながら実践していきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

みなさんはどんなふうに新NISAを活用されますか?

拙い経験でしたが、この記事が皆さんの資産形成に少しでも参考になれば幸いです。

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