上司から、今さら練習しても無駄と言われた私が、書道家の先生に通信指導で教わった習字上達のコツ

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私は30代半ば頃から習字を習い始めました。仕事で必要になったからです。といっても、上司は私の字を見るなり、「センスなし。練習しても無駄。」と判断しました。そんな私がどうやって練習し、筆ペン字が上達していったか。私なりに感じていることがどなたかのヒントになれば嬉しいなと思い、書くことにしました。経緯は別の記事にしてありますのでご興味のある方はこちらもどうぞ。

この記事はこんな方にオススメです
  • 字がうまくなりたい方
  • 字を習っているけどうまくならないと思っている方
  • 字をうまくするために独学しているけどなかなか上達しないと悩んでいる方
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目次

習字が上手くなる為に重要なポイント

習字が上手くなる為に重要なポイントは次の3つです。

  • 毎日10秒でもいいので筆で字を書く。
  • お手本をなぞる
  • 字の上手な人に定期的にフィードバックしてもらう。

では、以下に詳しくそれぞれ解説しますね。

毎日10秒でもいいので筆で字を書く

毎日、出勤前に10秒でもいいので筆(筆ペン)で字を書くようにしています。これがよい理由は、筆で字を書くときの力の入れ方というか、筆使いを体に染み込ませることができるからです。

筆で字を書くポイントの一つは、筆の毛先を如何に上手く使えるか、にあると感じています。そして、毛筆で書かれた字の太い細いが、字の上手さや妙味に関わってきます。そのコントロールは、腕の普段なかなか使わない筋肉や感覚を使っているように感じます。その微妙なコントロール加減を感覚的に身につけるためにも毎日の繰り返しが効果的だと思うのです。

お手本をなぞる

このやり方は、今回書道家の先生に教わったやり方です。子供時代に習字を習っていた頃は、こんなやり方は邪道だ、みたいなイメージがありました。でも、実は書道家の先生おすすめのやり方だったのです。

どうやるかというと、お手本の上に半紙を載せてお手本の字をなぞるという、ただそれだけのことです。上に載せる半紙はなるべく薄い方がお手本の字が透けて見やすいので、なるべく薄い半紙を選びます。私は、書道家の先生に勧められた、かな用半紙という種類の半紙を使っています。書道用具専門店では置いてありますが、中々近所には売っていないという方もおられると思います。近所で買えない方はAmazonで簡単に買えますのでAmazonで買ってもいいかと思います。私は田舎暮らしで近所に書道用具専門店がないのでAmazonで買っています。

ちなみに、私が使っているのは、「【半紙】機械漉き みつまた半紙 半紙判 100枚入り」です。紙の厚さがとても薄くてお手本が見やすいです。

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さて、では、お手本をなぞるというやり方がなぜおすすめなのか、その大きな理由は何だと思いますか?それは、簡単で心理的な頑張る感が少なくて済む上に、学べる事が多いからです。自分で練習していても、この、お手本をなぞるというやり方は本当に色々な事を学べるやり方だと思います。というのも、お手本をなぞるというやり方を続けているうちに、自分の筆で書いた線とお手本の線との微妙な違いに気づき始めます。そして、その微妙な違いを修正しようと、自分なりに力の入れ方や力の抜き方などを色々と試しながら試行錯誤します。そうやって試行錯誤しているうちに、この線を出すんだったらこんな感じの力の入れ具合だったのかな、なんて風に、書く側の筆運びまで想像するようなところまでイメージを膨らませられるようになります。もちろん、字を書く時はこんな風に長々と感じてるわけではなく瞬間瞬間で感覚的に感じているわけですので、その感覚を上手く言葉に出来たかは分かりません。が、お手本をなぞるというやり方で練習していると、お手本と自分の字との違いを、もう、半紙を透かしてまざまざと見ることになるわけです。始めは、気づく事も少ないかもしれません。でも、量をこなすうちに、気づける事が増えてくるでしょう。それも成長の一つだと思うのです。

気付ける感覚を養う、ということなのです。

字の上手な人に定期的にフィードバックしてもらう

他者からのチェックとフィードバック、どんな事においても自分の成長に繋がりますよね。今回、お伝えしたいのは、フィードバックから何を受け取るか、です。

皆さん、他者からのフィードバックをどんな機会として受け止めるでしょうか。

私がまず思いつくのは、自分の弱点を見つけ、次に努力すべき点を見つける事だと思います。

もちろんそれは重要です。でも、もう一つ、別の受け取り方もあります。今の自分でも大丈夫な点を見つける、という事です。習字でいえば、綺麗な字、書道で美しいとされる字の許容範囲を知る、という事です。

お手本を写して練習していると、いざ、お手本を手元から離して置き、お手本を見ながら書く時に、恐れの気持ちが湧いてきます。真っ白い半紙に自分が字の一角目を書く位置、筆の毛先をスッと置く位置にまず迷います。それまではただ半紙の下にうっすらと見えるお手本をなぞるだけでよかったので、何も自分で決める必要がなかったのです。それが、お手本を離して置くだけで、自分で決定する事に直面するのです。言ってみれば、お手本をなぞるという練習は、決定というプロセスを除いた筆運びの技術に特化して練習する事が出来た、という事でしょう。お手本を離してそのお手本を見ながら書く、という事は、半紙のどこに筆を入れ、どう筆を運び、その時々に現れた字に対応してどう次の字を書いていくか、思うように書けなかった字の後でもどう修正し作品全体として完成させていくか、その臨機応変さを、試されるのです。

そして、その結果できた作品が、たとえお手本とは違った形になっていたとしても、フィードバックの結果としては、丸がつく事があります。場合によっては、お手本と違うから修正したいけど時間切れだし、いいや、提出しちゃおう、となるときもあります。それでもその部分には丸がつき、逆になんとも思っていなかった部分に修正が入る事があります。それによって、お手本とまるっきり一緒でなくていいんだ、とか、ここはそれほど重要でなかったんだ、と知る事ができます。そして次に成長すべき点に進む事が出来るのです。

お手本を写すという練習を続けていると、往々にして完璧主義に陥りがちです。そして、自分の不出来さを責め、それが積み重なると自分を責める事が嫌で練習する事さえやめたくなったりもします。それを防ぎ、自分を褒め、次の練習へのモチベーションにする為にも、自分よりも多くの引き出しを持っている字の上手な他者からのフィードバックが、有効なのです。

ここで、余談的になりますが、多くの引き出しを持っている、というのも大きいと思います。というのも、評価する人が感じる美しさに多様性がないと、ある一つの型にはまったものだけを美しいとし、他の美しさの可能性を排除してしまうかもしれないからです。ですので、ここが、小中高や町の書道教室の先生と書道家の先生との違いかなと思います。書道家の先生の方が引き出しが多いです。でも、全ての習字を習う人が書道家の先生に習えるとも限らないので、皆さん各人の出来る範囲でいいと思います。ちょっと頭の片隅にでも置いておいてもらえればと思うくらいです。ですから、ここに書いた、評価者の引き出しの多さというのは余談的な話と捉えて頂ければと思います。

まとめ

では、まとめにいきましょう。

習字が上手くなる為に重要なポイントは次の3つです。

  • 毎日10秒でもいいので筆で字を書く。
  • お手本をなぞる
  • 字の上手な人に定期的にフィードバックしてもらう。

皆さんの習字ライフが少しでも楽しく楽になるヒントになれば嬉しいです。

読んで頂きありがとうございました。

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