習字の練習を継続するために。力の入れどころ、抜きどころ

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以前、習字上達のコツの記事を書きました。

かといって、何もかも真面目にやろうとすると、一度ペースが乱れるとずるずるとやらなくなり、結局やめてしまった、ということにもなりかねません。

そこで、私なりに、ここは実は手を抜いても上達にはあまり影響がなかったなー、と思う所をあげます。

手を抜いてもいいところは、

  • 毎日の練習は筆ペンでもよい
  • 課題を提出する際は自分では不完全だと思う出来でもよい。

です。以下一つずつ説明します。

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目次

毎日の練習は筆ペンでもよい

私は、練習を始めてしばらくは、先生のおっしゃった通り、硯で墨をすってから毎日の練習をしていました。毎朝仕事に行く前に墨をすって習字の練習をし、終わったら硯と筆を洗って拭いて片付けて仕事に行く、という感じです。これだと20-30分程かかっていたと思います(もう何年も前にこのやり方はやめているのでかかった時間にズレがあるかもしれません。ご了承下さい)。

でも、ある日、時間がない時がありました。時間がないので何もせずに仕事に行く、という選択肢もありました。たまにはこういう日もあってもいいかもしれません。でも、その時、何もせずにすますよりも、筆ペンでもいいから練習を続ける、という選択をしました。そうしたら、案外、筆ペンでもいいかも、と思ったのです。

たしかに、細かい感覚は筆ペンの墨と自分ですった墨とは違います。自分ですると、筆への墨のつけ方によって文字の濃淡を調整する感覚も身につけられます。筆ペンよりも墨をすった方が学べる事が多いのは事実です。

しかし、自分は書道の世界ではまだまだ初心の門をくぐったばかりの超初心者です。足らない部分は山ほどあります。そんな中、硬筆と違う筆の使い方や感覚に慣れる事、筆文字の基本的な形に慣れる事、など、本当の基礎を身につけるには、とにかく筆に慣れる事が必要だと思ったのです。そして、慣れるには、自分にとって心理的障壁が少ないやり方をとるのが一番。私にとってそれは、筆ペンであっても毎日書く、という事でした。

毎日少しでも続ける、という事は時間を味方につけるという事です。一気に頑張るよりも、抵抗の少ない方法で継続していつの間にか上手くなっている、という道を目指したのです。

ちなみに私が使っているのはこちらです。

中身の墨がなくなったら替えのカートリッジを変えればいいのでエコだと思いながら使っています。

課題を提出する際は自分では不完全だと思う出来でもよい。

私は月に1回の課題を提出しています。課題の提出って、中々エネルギーを使います。心情的にはなるべく完成度の高いものを提出したい、と思います。でも、中々完成度の高いものが出来ない事ってありますよね。私の場合はほとんどの場合、ここがイマイチだなー、と思う箇所があったりします。なぜなら、何文字も書くんですよ。しかも、文字から文字への筆跡の繋がり、連綿なんかも含めてです。

私は、時間もないので、これはあかんやろ、のようなミスがなければ提出する、というスタンスでやってきました。当時は、不十分なまま提出するのはちょっと心苦しいな、と思いながら提出していました。

それでも、返って来た添削を見ると、意外と、自分が失敗したな、と思った箇所が指摘されていなかったり、それどころか丸が付いている事もありました。

それらを見て気づいた事は、お手本と完璧に一緒じゃなくても評価されるんだ、という事でした。初心者からすると、往々にして、お手本こそ完成形、お手本にいかに近いかで評価される、と思いがちです。しかし、返ってきた評価をみることによって、書の美しさには多様性がある、という事を実感として感じる事ができます。書の美しさの幅、許容範囲のようなものを学べます。そのような経験は、一つ一つは小さいかもしれませんが、その経験を積み重ねることによって、だんだんと自分が白紙の紙に書く際に自信を持って書けるようになります。書いていてちょっと思うように書けない瞬間があっても、次に書いていく数角で全体のバランスを調整して、全体としてみたときに「綺麗な字!」といってもらえる書き方が出来るようになります。もちろん、思うように書けない瞬間がある時点で、素人レベルなのは否めませんが、それでも、私の場合、仕事で使う、という目的があったので、芸術的である必要はなく、多くの一般人が見てそこそこ見良いものであれば実用に耐えます。

ですので、少なくとも、日常生活で見良い筆文字を書く、という目的の為であれば、完成度が低いと思う出来でも臆せず定期的に提出して添削を受ける、というペースを崩さず学び続けていくのが良いと思います。

まとめ

最後にまとめにいきましょう。

ポイントはこの2つです。

  • 毎日の練習は筆ペンでもよい
  • 課題を提出する際は自分では不完全だと思う出来でもよい。

継続は力です。

ハードルは低くしましょう。取り掛かって仕舞えばこっちのものです。

習字学習の継続が辛くなっている方の参考になれば幸いです。習字だけでなく物事の習得に向けて努力されている方の参考にもなるかもしれません。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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